内なる統合プログラム

なんでもない朝に、涙がこぼれた。
それは悲しみじゃなくて、
「ここにいていい」という安心が、
身体の奥からあふれてきたから。
誰かに認められなくても、
何かを成し遂げなくても、
わたしは、わたしでよかったんだって。
そう心の底から思えたとき、
世界がひとつ、優しくなった。

「内なる統合」の反対は「内なる分離」の状態です。

「内なる分離」とは、自分の中の“感じる自分”と“判断する自分”がバラバラになってしまっている状態のことです。

内なる分離とは

例えば、寂しさを感じる時、それは誰かに対して感じているわけではなく、

本来自分の中にある女性性と男性性のつながりが切れているときに起こる感覚です。

本当は内なる“彼女”が「怖かった」「つらかった」と言いたがっているのに、内なる“彼”は「泣くな、進め」と

だけ言って、心の声を無視してしまう。

このとき、私たちは「誰にもわかってもらえない」という“自己内の孤独”を感じるのです。

つまり、寂しさの源は、他人との関係ではなく、“自分の内側の断絶”にあるのです。

内なる統合を果たし、女性性と男性性が内側で手を取り合ったとき、誰かに理解されていなくても、

自分の中で“愛されている感覚”が生まれ、寂しさが消えていきます。

そして分離から統合に反転するとあなたの現実にあなたを愛する人が現れ、

あなたは周囲から大切にされていたことに気づき大きな愛と繋がりを感じるのです。

このように他者との対立は、自分の中で否定している側面が、相手に投影されたときに起こります。

たとえば――

・相手の“強さ”が気に食わない=自分の中の男性性を押さえつけている

・相手の“弱さ”を許せない=自分の中の女性性を否定している

・相手がコントロールしようとしてくる=本当は自分が自分(又他人)をコントロールしたいと感じている

つまり、対立は「相手との問題」ではなく、“統合されていない自分の断片”との対話のチャンスなのです。

統合ワークを進めることで、他者との関係は、「投影」から「共鳴」に変わっていきます。

内なる彼と彼女が調和したとき、外の世界にも調和が映し出され、“争う理由”そのものがなくなっていきます。

分離が続くとどうなるの?

• 疲れやすくなる

• 何をしても満たされない

• 周りに振り回されやすくなる

• 自分の本音がわからなくなる

• 愛されたいのに素直になれない

それは、まるで心の中に“内戦”が起きているようなもの

どちらかが勝っても、どちらかが傷ついてしまいます。

だからと言って分離している現状を責めないでくださいね。

分離は「悪いこと」ではありません。

それはむしろ、あなたがずっと一生懸命に生きてきた証なんです。

誰かの期待に応えるために。

愛されるために。

迷惑をかけないように。

そうやって、心のどこかを置き去りにしてきたからこそ、

今、静かに「本当のわたしに会いに来てほしい」と

内側のあなたが呼びかけているのです。

忘れられていた声に耳を傾け、

置き去りにした想いに寄り添い、

感じることと、動くことを“仲直り”させてあげることが統合プログラムです。

まるで、ずっとケンカしていたふたりが、手を取り合って

「もう、ひとりでがんばらなくていいよ」と言い合うように。

そのとき、私たちの中に、静かな愛と安心が戻ってくるのです。

内なる統合プログラム