ずっと良い子で生きてきたあなたへ

ずっと「いい子」で生きてきたあなたへ

~痛みの奥にあった、本当の命の声~

いつからでしょうか。「いい子でいなきゃ」と自
分に言い聞かせるようになったのは。 誰かに迷惑をかけないように、 頑張っていると思われるように、
期待を裏切らないようにと、
ずっと周りのことを優先してきたのではないでし
ようか。 本当はつらいときも,「大丈夫です」と笑顔で答え たり、自分の気持ちは後回しにして、誰かのため にと動いてきたこと、それはもう、立派な優しさです。 でもね、その優しさの裏で、あなたの心は少しずつ、声を出せなくなっていたかもしれません。

衝動的に自分を傷つけてしまう人がいます。
リストカットをしてしまう人もいます。自分を否定する言葉を、無意識に何度も繰り返してしまう人もいます。 それは「生きていたい」という命の深い願い が、痛みという形になって、やっと伝えられているのかもしれません。 心を閉じて生きる時間が長くなると、喜びや安 心を感じる力も、少しずつ鈍くなってしまいます。 だからこそ、強い痛みや、衝撃的な出来事に出 会うことで、「また生きてる」「感じられる自 分がいる」そうやって、生きていることを確認しようとしていたのではないでしょうか。
でも、もう大丈夫です。 痛みや不安、寂しさや怒りは、 「あなたの命は、ここにありますよ」 「もうそろそろ、本当のあなたに戻っていい ですよ」そんなふうに、静かに教えてくれていたのかもしれません。
いい子でいようと頑張ってきたあなたへ。 その頑張りは、誰よりもあなた自身が知っているはすです。 だから、これからは少しずつ、自分の心に耳を澄ませてみてください。
疲れた日は、無理に笑わなくていいのです。 泣きたい日は、ひとりで我慢しなくて大丈夫です。 「わたしは本当は、どうしたい?」 そんな風に、自分にそっと問いかけてみてください。
どんな感情も、あなたの命の一部です。
どんな想いも、否定しなくて大丈夫です。 全てが、あなたらしく生きるための、優しいサインです。

あなたは、そのままで大切な存在です。 痛みではなく、ぬくもりの中で生きていいのです。 頑張らないあなたにも、まっすぐな愛が注がれています。 命は今日も、静かに、確かに、ここにあります。そのことを、忘れないでいてくださいね。 本当のあなたは、ずっと、心の奥で待っていてくれました。 誰かの期待を満たすためじゃなく、自分の 本音を大切にする生き方へと、そろそろ舵を切っていいのだと思います。 何かを叶えなくても、何かに認められなく ても、あなたは今日も、十分に生きていて、それだけで価値のある存在です。 「いい子」でいた過去を否定しなくて大丈夫です。
あれは、あれで必要だった時間です。 でも今、あなたば”やさしい革命”を起こ している。自分自身ともう一度出会い直す、小さな旅の途中です。 自分を知り、自分を赦し、自分を愛してい くこと。それがきっと、ほんとうの安心やつながりに繋がっていきます。 誰かのために頑張ることも素敵だけれど、 これからは、あなた自身のことも同じくら い、いえ、それ以上に大切にしてあげてくださいね。 あなたの命は今日も、静かに、美しく、ここにあります。
それは奇跡であり、祝福です。

そしてもしも周りにこのような方がいたら、理解を示してください。助けようとか、なんとかしてあげたいと言う気持ちを抑えて、ただ見守って寄り添い、その方の成長をそばで見守ってあげてください。何故なら、人は本気で変わりたいと思わない限り変われないからです。「助けたい」の気持ちで寄り添えば「助けられなければいけない人」をあなた自身が生み出してしまいます。「なんとかしてあげたい」と思えば「なんとかしてもらいたい人」を引き寄せてしまいます。依存する人を作るのもまた依存している人だと言うことを知ってください。

「大丈夫」と思って見守れば、その方々も転んだり傷を負ったりしながらも自らの力で立ち上がった経験を自信に変えて、本当に行きたかった人生を歩み始めることが出来るのです。心の傷は本人にしか癒せません。ただ、弱音を吐きたい時に吐き出してもいいよと言ってくれる場所、そしてどんな時も「あなたなら大丈夫」と信頼して背中を押してくれる環境があれば、少しずつ少しずつ傷はなくなり笑顔が戻ります。

人と人が関わり合って作る社会。これまでは「支配」と「依存」の構造の上に社会も成立していました。依存をしていても生きていける時代でした。しかしこれからは、各々が「自らを輝かせて生きる」ことが主流になります。自分の長所・短所を知って得意・不得意を認め、自立した人間同士が共存共栄の関係性を築き、調和から融合に向けて走り始めています。凸凹が組み合わさって出来ている世界だと言うことを思い出して、優しい関係性を築ける社会を作って行けることを願っています。