お姫様から女王様へ

― パスポートを更新するサイン ―

そると/心とエネルギーのお話/ビューティフルライフカウンセラー

突然ですが、今の環境に不満を感じることはありませんか?

旦那さんが、私の気持ちを分かってくれない。

子どもが、思うように言うことを聞いてくれない。

両親や義理の両親との関わりが、なんだかしんどい。

職場の人間関係が厳しくて、毎日疲れてしまう。

「どうして私ばかり……」

そんなふうに感じることもあるかもしれません。

もちろん、相手との関係や環境そのものに、問題がある場合もあります。

だから、何でも「自分のせい」と考える必要はありません。

でも、もし今の環境に対して、

「もう、ここにいるのは苦しい」

「なんだか、この生き方は違う気がする」

「本当は、こんな毎日を望んでいたわけじゃない」

そんな感覚が出てきているのだとしたら、

それはもしかすると、

「そろそろパスポートを更新しませんか?」

というサインなのかもしれません。

お姫様と女王様のステージへ

人生には、いくつかのステージがあります。

その中でも、女性の生き方には、

「お姫様」として生きる時期と、

「女王様」として生きる時期がある。

私は、そんなふうに感じています。

ここでいう「お姫様」とは、

誰かに大切にされ、与えられることを待つ、受動的な女性のこと。

誰かが愛してくれる。

誰かが幸せにしてくれる。

誰かが必要なものを与えてくれる。

そんなふうに、周りから与えられるものを受け取りながら生きていく。

そして、与えてもらったものに対して、

「せっかくもらったんだから」

「私のためにしてくれたんだから」

と、あまりジャッジせず、素直に受け取る。

それも、お姫様の大切な在り方です。

愛されること。

受け取ること。

誰かに委ねること。

信頼すること。

これらは、決して悪いことではありません。

むしろ、人生の中でとても大切な力です。

でも、いつまでもお姫様のままでいる必要はありません。

ある時、

「私は、本当にこれが欲しかったんだろうか?」

という問いが生まれてくる。

今まで当たり前だと思っていたもの。

誰かに勧められて選んだもの。

「これが幸せだ」と思っていたもの。

「みんながそうしているから」と選んだもの。

「せっかく与えてもらったんだから」と受け取ってきたもの。

それらを、もう一度、自分の心に問い直してみる。

「本当に、私はこれが欲しかった?」

その問いが生まれた瞬間から、

お姫様から女王様への道が始まります。

女王様は、自分の理想を知っている

女王様は、

「何を与えてもらえるかな?」ではなく、

「私は、どうしたい?」と考えます。

どんな暮らしがしたい?

どんな仕事がしたい?

どんな人と一緒にいたい?

どんな愛を受け取りたい?

どんな時間を過ごしたい?

どんな世界を創りたい?

女王様は、自分の理想を知っています。

だから、誰かから何かを与えられたときも、

ただ「ありがとう」と受け取るだけではありません。

これは、私の望むものだろうか?」

と、自分の感覚に照らして選びます。

欲しいものなら、受け取る。

違うと思ったら、丁寧に断る。

もっとこうだったらいいと思うなら、伝える。

そして、与えられたものの中に自分の理想のものがなければ、

自分で創り出す。

これが、女王様です。

「与えられたもの」と「欲しいもの」は違う

私たちは、いつの間にか、

「与えられたものを大切にしなければいけない」

と思ってしまうことがあります。

仕事を与えてもらった。

だから、頑張らなきゃ。

愛してくれる人がいる。

だから、この人を大切にしなきゃ。

誰かが用意してくれた。

だから、これで満足しなきゃ。

でも、

「与えてもらったことへの感謝」と

「それを選び続けること」は、別の話です。

感謝はしていい。

でも、ずっと選ばなくてもいい。

「ありがとう」と受け取りながら、

違和感に気づいたら

「次は、こっちがいい」とリクエストしてもいい。

それは、わがままではありません。

自分の人生に責任を持つ、ということです。

そして、もう一つ大切なのは、

「自分が欲しいと思っているものは、本当に自分が欲しいものなのか?」

ということ。

私たちは、自分の価値観だと思っているものの中に、

親から教えられた「正解」や、

育ってきた環境の中で身につけた「こうあるべき」が、

たくさん入り込んでいることがあります。

「いい学校に行くのが幸せ」

「安定した仕事に就くのがいい」

「結婚すれば幸せ」

「家を持つのが一人前」

「女性はこうあるべき」

「これくらい頑張るのが当たり前」

「人に迷惑をかけてはいけない」

「ちゃんとしていなければいけない」

そんなふうに、

いつの間にか誰かから渡された価値観を、

「これが私の望み」だと思って生きていることがある。

だからこそ、女王様になるためには、

「私は何が欲しい?」と問いかけるだけではなく、

「そもそも、今の私が欲しいと思っているものは、本当に私の望みなんだろうか?」

と、一度立ち止まってみる必要があります。

それは、過去の選択を否定することでも、

育ってきた環境を否定することでもありません。

これまで自分を守り、導いてくれた価値観に、

「今までありがとう」と感謝を伝えたうえで、

「これからの私にも、本当に必要?」と、もう一度自分で選び直すのです。

これまでの人生で「正解」だったものが、

これからの人生でも「正解」とは限りません。

誰かにとっての幸せが、あなたにとっての幸せとも限りません。

誰かが決めた「いい人生」と、

あなたが本当に生きたい人生が、

同じとは限らないのです。

だから、女王様は、自分の価値観を自分で決める。

誰かから与えられた価値観を、

そのまま自分の人生のルールにするのではなく、

一つひとつ、「これは、今の私にも必要?」

「これは、本当に私が望んでいる?」と確認していく。

そして、「私は、これがいい」と思えるものを、自分の人生に残していく。

それが、自分の人生を自分で選ぶということなのだと思います。

女王様は「ない」と言われても諦めない

そして、女王様にはもう一つ大きな違いがあります。

それは、

自分の理想のものがなかったときの態度。

お姫様なら、

「私の欲しいものがない」となったとき、

「誰かが用意してくれないかな」と待つかもしれません。

でも女王様は、「ないなら、どうやって創ろう?」と考えます。

理想の仕事がないなら、創る。

理想の場所がないなら、創る。

理想のサービスがないなら、創る。

理想の人間関係がないなら、自分から関係を築いていく。

自分の理想の世界が、まだ存在していないなら、

自分がその世界の最初の一人になる。

これが、女王様の生き方です。

お姫様の世界を卒業するということ

だからといって、

「今日から何でも自分でやらなきゃ」

ということではありません。

女王様は、すべてを一人で頑張る人ではありません。

人に頼ってもいい。

助けてもらってもいい。

愛されてもいい。

与えてもらってもいい。

むしろ、たくさん受け取っていい。

ただし、

「誰かが決めた人生を生きる」のではなく、

「自分が選んだ人生を生きる」。

ここが、大きな違いです。

お姫様は、受け取る人。

女王様は、受け取ったものを、自分で選択する人。

そして、

選択したものを、自分の人生の中で創造していく人。

お姫様の国から女王様の国へパスポートを更新するとき

もしかすると今、

「なんだか今までの生き方がしっくりこない」

と感じている人がいるかもしれません。

今までなら嬉しかったものが、嬉しくない。

今までなら我慢できたことが、我慢できない。

今までなら「これでいい」と思えたものに、

「私は、本当にこれが欲しかったんだろうか?」

という疑問が出てくる。

それは、あなたがわがままになったのではありません。

もしかしたら、

次のステージへ進むタイミングが来ているのかもしれません。

お姫様として生きてきたあなたの国から出国して、

女王様として生きる新しいあなたの新たな創造の地へ。

人生のステージが変わるとき、

必要なのは、古い自分を否定することではなく、

期限切れになる前にパスポートを更新すること。

「私は、与えられる人生を生きます」

という古い観念のパスポートから、

「私は、自分の理想を知り、選び、必要なら自分で創ります」

という最新のパスポートへ。

あなたは、どんな人生を選びたい?

これからの人生、

誰かが用意してくれたものを、

「これでいい」と受け取り続けますか?

それとも、

「私は、これがいい」

と言える人生を選びますか?

そして、

「欲しいものがない」とき、諦めますか?

それとも、

「ないなら、私が創ろう」と、一歩踏み出しますか?

人生は、

誰かから与えられるものだけではありません。

受け取って、

選んで、

そして創っていくもの。

あなたの人生の国の女王は、

あなた自身です。

そろそろ、

お姫様から女王様へ。

新しい人生を生きるために、

パスポートを更新する時なのかもしれません。

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